再生医療にも役立つ細胞培養技術を理解する3つのポイント

 

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どうも、神里です。今日は細胞培養の素晴らしさについて。実は、医学の進歩は細胞培養技術によって支えられてる部分がかなり大きい。 というわけで、その細胞培養がどのように医学の進歩に役立ってきたのかをご説明します。

 

 

1. 医学の進歩に貢献

何と言ってもこれ。細胞培養の素晴らしいところは、医学への貢献度が大きいことです。 なぜかというと、細胞培養技術によって、新しい薬を開発する時にわざわざ人体実験を行う必要がなくなったから。

新しい薬剤を開発する時には、細胞の培養液に薬剤を添加するだけで、手軽にその効果や副作用を調べることができるようになりました。
細胞が私たちの身代わりになってくれることで、薬の効果を簡単に評価できるようになったというわけです。

また、遺伝子導入実験・ワクチンの大量生産など、他にもいろんな分野の医学の発展に細胞培養が貢献しています。
今まで行われてきた素晴らしい技術も、こういう土台があったからこそ生まれたものなんですね。

 

2. ガン細胞を有効活用できる

ガン細胞って聞くと、悪いイメージしか思い浮かびませんよね?? なぜなら、日本人の死亡原因の第1位が「がん」だからです。でも実は、ガン細胞もちゃんと医療の発展に貢献しているんです。

 

ここでまず、ガン細胞がどのようなものなのか、軽く説明しておきましょう。 普通の細胞は、細胞分裂を繰り返すと、最終的には細胞分裂をすることができなくなり、細胞が死んでしまいます。

ですが、ガン細胞の場合、細胞が死ななくなるという異常な現象が起こって、無限に分裂するようになるんです。そして、ガン細胞がどんどん増殖し、正常な細胞が必要とする栄養を奪い取ってしまいます。 そのため、組織や器官が正常に働かなくなって死に至るわけです。


そんなイメージの悪いガン細胞ですが、ちゃんと医療の発展のために活用する方法も存在します。その活用法として最も一般的なのが、無限に増殖する性質を利用して実験用の細胞を増やすということです。

 

つまり、がん細胞を培養することによって、いろんな薬品や培養条件の効果を確認する事ができるということ。また、薬の開発の他にも、遺伝子を導入してその働きを調べたり、ウィルス感染のメカニズムを解明したり、ワクチンを大量に生産したりと、研究に活用するメリットはたくさんあります。

 

3. 「ヒーラー細胞」の培養

ガン細胞の中でも、特に有名な細胞があります。それが「ヒーラー細胞」と呼ばれる細胞です。

 

なぜ「ヒーラー」という名前が付いているのかというと、このガン細胞を摘出した患者の名前が「ヒーラー」だからなんです。

1951年に、アメリカのゲイ博士が、大学病院の患者さんのガン細胞を培養したところ、その細胞がものすごいスピードで無限に増殖し続けました。一見すると恐ろしい細胞なのですが、実は増殖のスピードが早くて無限に分裂する細胞は、とても素晴らしい実験材料になるのです。

 

そこで、ゲイ博士はこの素晴らしい実験材料となる細胞に患者さんの名前であるヘンリエッタ・ラックスのイニシャルをとって、「ヒーラー(HeLa)細胞」と名付けました。その後、この細胞はたちまち有名になり、研究材料として広く使われ、多くの研究に役立ったのです。 

 

まとめ 

細胞培養は、現在の医学を発展させてきた素晴らしい技術です。現在ではめちゃくちゃ有名な「iPS細胞」も、この技術を応用した研究によって見つかりました。 その他にもガンやエイズの治療法を研究したりと、幅広く細胞培養技術が利用されています。

 

今の研究の根本的な部分を支えているとても大切な技術。その技術が確立されているからこそ、より高度な研究が行われ、素晴らしい発見が次々と生まれてくるのです。 基礎研究は一見すると地味ですが、それが社会に与えるメリットはとても大きい。こういう分野の研究に手を出すのも、結構楽しいもんですよ。