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「学生時代の専攻と企業の研究内容が違うと、研究職に就くのは難しい?」という疑問に答えてみる。

就活 研究 仕事

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どうも!!

研究者のかみざと(@yoshito410kam )です。

今日は、「学生時代の専攻と会社の研究内容が違った場合、就活にどういう影響を与えるのか?」ということについて、ぼくの経験も交えながら考えてみたいと思います。

 

 

専攻は関係ない

結論から言うと、学生時代の専攻と会社の研究内容が違っても、特に就活には影響ありません。

なぜなら、ほとんどの人が学生の頃とは違う分野の研究職に就いているからです。

 

もちろん、将来的によっぽどやりたい研究があるのであれば、きちんと専攻を考えて道を選択する必要があります。

ですが、もしそうでなかったとしても、専攻が違うからといって就活が不利になるというわけではないんです。

 

実際、ぼくが大学院の時に所属していた研究室の学生は、みんな異分野の企業に就職していました。

なんとなく、研究職の場合だと、異分野に就職しようとしてもなかなか厳しそうなイメージがありますが、実は意外とそんなことはないんです。

 

異なる分野の企業には就職できないと仮定してみる

では、少し考え方を変えて、「異なる分野の企業には就職できない」と仮定してみましょう。

これは、「学生側の視点に立った場合」と、「企業側の視点に立った場合」の2パターンに分けて考えることができます。

 

学生側の視点に立った場合

ぼくの場合、大学院時代は「不妊治療」に関する研究をしていたので、「異なる分野の企業には就職できない」と仮定すると、不妊治療の研究をしている会社以外には就職できないということになります。 

ですが、実際に不妊治療について研究している企業なんてほとんどありません。(マイナビ・リクナビで調べても2社だけだった)

ということは、この時点でぼくは研究職への就職がめちゃくちゃ厳しいということになります。

 

ぼくと同じように、学生時代の専攻と同じ研究をしている企業を探そうとすると、おそらく多くの人はほとんど企業を見つけることはできないのではないでしょうか?

そう考えると、研究職になれる人は、学生の中でもほんの一握りしかいないということになってしまいます。

 

でも、実際のところはどうでしょう?

いうまでもなく、毎年多くの学生の方々が研究職に就くことができています。

と言うことは、やはり学生時代の専攻は就活にはあまり影響がないということなんです。

 

企業側の視点に立って考えてみる

次に、企業の視点に立って考えてみましょう。

もし、「会社でやっている研究と専攻が同じ学生しか採用しない」と決めてしまうと、おそらく採用できる学生の数は激減してしまい、人材不足で頭を抱えてしまうことでしょう。

 

実際にぼくの会社では、高分子合成をメインに研究を行っていますが、学生の頃からその研究をしてきた人は全体の1割くらいしかいません。

会社の研究内容と同じことをやってきた学生にこだわってしまうと、企業側も人材を集めるのにとても苦労するんです。

 

以上の理由から、就職においては学生の頃の専攻と会社の研究内容が違っていても、あまり不利にはならないということが言えます。

もちろん、企業によってはものすごく研究内容の専門性が高く、限られた人しか入社できないところもあります。

ですが、たいていの場合は専攻ではなく、その学生さんの「基礎能力」や「人間性」を見ることが多いです。

 

そのため、学生時代は専攻なんて気にせずに、もっと他のことに意識を注ぐべきなんです。

では、具体的に学生時代には何をすればいいのでしょうか?

せっかくなので、そのことについてもちょっと触れてみたいと思います。

 

学生時代に力を入れるべき事

ぼくが個人的に学生時代に力を入れておくべきだと思うことは、そこまで難しいことではありません。

専攻を気にする前に、まずはこれらの項目をしっかりとやっていれば、就活はそこまで苦労はしないと思います。

それが、「研究者としての基礎力を身につける」ということと「人間性を鍛える」ということです。

 

研究者としての基礎力を身につける

所属する研究室で、自分の担当するテーマの研究をする際に、実験計画・実験・データまとめ・考察・改善という、研究をする上での一連の流れをきちんと身につけていれば、社会に出てからもそれが役に立ちます。

研究を進める過程一つ一つの質を高めていくことができれば、おそらくどこへ行っても重宝される人材になれるでしょう。

大切なのは、基本を身につけることです。

 

人間性を鍛える

いくらレベルの高い専門性が備わっていても、人間性が悪ければ他の人と一緒に研究を進めることはできません。

ぼくの会社でも、採用活動を行う際は、専門性や学歴よりも人間性の方を重視されます。

つまり、「一緒に働きたいかどうか」で評価されるのです。

だからこそ、自身の人間性を鍛えておく必要があります。

 

そして、人間性を鍛えるために有効なのが「読書」と「人との出会い」です。

 

読書

正直、ぼくは学生の頃あまり本を読んでいなかたのですが、もっと読んでおけばよかったと後悔しています。

本は、いつでもどこでも気軽に、自分よりも優秀な人の思考回路を学ぶことができます。

ぼくがよく聞くのは「読書は過去の偉人たちと夕食を共にするようなものだ」という言葉です。

 

まさにこの言葉通り、普段の生活では聞くことができないような深い話も、読書をすれば偉人たちから学ぶことができるのです。

ぼくは読書をするようになってから、見えてくる景色がかなり変わりました。

今では、人生を充実させるためには、読書は絶対に欠かせないものだと感じています。

 

読書をするということは、「巨人の肩の上に立つ」ということです。

巨人の肩の上に立つことで遠くの世界まで見通すことができるように、過去の偉人たちの素晴らしい発見を学ぶことで、さらに広く・深くその分野を知ることができ、優れた発見ができるようになるのです。

 

人との出会い

読書と同様、多くの人との出会いによっても、自分の視野が広がります。

自分よりも優秀な人と関わりを持つことで、「優秀な人はこうあるべきだ」という自分の中でも人物像が出来上がってくるのです。

そうすると、何か悩み事があった時には「あの人ならどうするだろう?」ということを考えながら行動することができるようになるため、自分の頭だけで考えるよりも良い判断ができるようになります。

 

ぼくは大学院時代、年齢や業界を問わず、色々な人に会うようにしました。

そうすることで、普段は知ることができない情報や色んな価値観を学ぶことができたのです。

また、多くの人と接していく中で、自然とコミュニケーション能力も鍛えられました。

 

自分とは違う分野の方々から学ぶことは、本当にたくさんあると思うので、ぜひ多くの人と出会うことをお勧めします。

そして、簡単に人脈を作りたいなら、仕事に関するセミナーなどを利用するのが効率的です。

そうすると、一気に繋がりが増えるし、ビジネスチャンスも広がります。

 

utina.yoshitokamizato.com

 

他にも学生時代にやるべきことはありますが、まずは「研究者としての基礎力を身につける」ということと「人間性を鍛える」ということを意識してみるといいと思います。

それがしっかりとできているだけで、就活はかなり有利に進めることができるでしょう。

 

まとめ

学生時代の専攻と会社の研究内容が違っても、あまり就活には影響ありません。

結局、大切なのは本人の「研究者としての基本的な能力」や「人間性」です。

だからこそ、学生のうちから研究の基本的なサイクルを効率よく回せるようにしたり、読書や多くの人と出会うことによって人間性を鍛えたりすることに力を入れたほうがいいのです。

 

もちろん、理想的なのは自分の専攻と企業の研究内容が一致していることです。

しかし、たとえ専攻が違ったとしても、気にせず自分がやりたい研究をしている企業に挑戦してみるべきです。

世の中には、専攻とは異なる企業に行く人がほとんどなので、挑戦する価値は充分にあります。