どうも、化学系研究者のかみざと(@yoshito410kam )です。
皆さんは普段、仕事をする時どのようにモチベーションを上げていますか?
ぼくは、出来るだけ自分の強みを活かすような働き方を心がけています。
なぜなら、人は自分の強みに気づき、それを活かせるような環境に身を置いてこそ、モチベーションを高く保ち、結果を残すことができるからです。
そして、この「強みを活かす」という考え方は、技術者こそ、特に意識しなければいけないことなのです。
なぜなら、技術者は中途半端な実力では絶対に結果を残すことができない厳しい世界に身を置いているからです。
そこで今日は、「技術者が自分の強みを活かすべき5つの理由」についてお話したいと思います。
ぜひ今一度、強みを活かすことの重要性を認識し、「自分にはどういう強みがあるのか?」を考えてみてください。
強みを活かすべき5つの理由
ではさっそく、強みを活かすべき理由を1つ1つ説明していきます。
1. 一人勝ちできる得意分野を見つけるため
なぜ、自分の強みを活かすことが大切なのか?
その最も大きな理由は、他の誰にも負けない得意分野を見つけるためです。
技術の世界において、二番煎じはほとんど意味がありません。
必ず何かしらの形で、その道の第一人者となることが求められるのです。
自分の強みを知っていれば、その強みを活かせるような研究テーマ・スキル・環境を自分で選ぶことができ、誰にも負けない「自分が1番になれる世界」を作り出すことができます。
替えのきかない技術者になるためにもこの考え方はとても大切なので、学生や新入社員の頃から「自分の強みを活かす」ということをしっかりと頭に入れておくと良いでしょう。
2. 楽しく仕事をするため
強みを活かすという発想から得られるメリットは、結果を残せるようになるということだけではありません。
この考え方は、「仕事が楽しくなる」というメンタル的にも良い効果を発揮します。
なぜ仕事が楽しくなるのか?
それは、モチベーションにおける正のスパイラルを生み出すことができるからです。
人は、成功体験をすることにより、快楽物質であるドーパミンが脳内に放出され喜びを感じます。
そうすると、また次のアクションを起こすときもその喜びを求めて、より積極的に行動するようになるのです。
このように、ドーパミンの放出を求めて行動が強化されることを、脳科学の世界では「強化学習」と言います。
つまり、自分の強みを活かした働き方をするということは、脳科学的に見てもモチベーションを上げるためにとても合理的な働き方なのです。
3. 質の高い仕事をするため
技術者の世界においては、中途半端なレベルの商品をいくらたくさん開発しても何の意味もありません。
なぜなら、お客様に自分が開発した商品を利用してもらうためには、何かしら他の商品と比較して優れている部分がなくてはならないからです。
だからこそ、技術者には何よりも質の高い仕事が求めらるのです。
研究者には「長所の強化」こそ重要とは、私が初めていい出したことではありません。40年余り前にすでにドラッカーは、研究者のような知識労働者は自分の強みを生かすことでしか、仕事力を発揮することができないとして、「長所の強化」の重要性を提唱しています。
さらに最近では、新進気鋭のリーダーシップ・トレーナーであるバッキンガム(Marcus Buckingham)らが現代にマッチした実用的な形に手直しした「長所の強化」を主眼にした仕事術を”Strengths-based approach(SBA仕事術)”としてリバイバルさせています。
知識労働者においては、人並み以上の実力がなければ人の役に立つ商品を開発することはできません。
だから、苦手なものを克服することに全力を注いでも意味がないのです。
なぜなら、どれだけ苦労して苦手な仕事を人並みのレベルに押し上げることができたとしても、それ以上のレベルの仕事をできる人はたくさんいるからです。
もちろん、苦手なものを克服することは大切なことです。
ですが、全力を注ぐべきことはそれではありません。
何よりも優先すべきなのは長所の強化です。
仕事力を発揮し、質の高い仕事をするためにも、まずは長所を伸ばしましょう。
4. 効率のいい努力をするため
人には必ず向き不向きがあります。
つまり、いくら努力をしても他の人には勝てない部分が必ず存在するのです。
そのような弱点の克服のためにたくさんの時間を割いてしまっても、残念ながらその努力が報われることはほとんどありません。
努力が報われるためには
残念ながら、自分の武器を生かさない限り、君の努力は報われない。死ぬほど努力したところで、中の上程度の結果しか出せないだろう。いや、中の上の結果を出す前に、心が折れてしまうはずだ。
なぜなら、キミが必死で努力を重ねてできるようになったことを、鼻歌まじりにこなす人が世の中に存在する事実に気づくからだ。大事なのは、報われない努力をやめ、報われる努力に集中することだ。
では、報われる努力とは何か。それは、自分の武器を磨くことに時間と労力を使うことである。武器でもないものは武器でないと受け容れ、自分の武器をとことんまで磨き上げる。それこそが、人生を変える最大の秘訣だ。
弱点の克服のためにたくさんの努力を積み重ねても、得られる結果は中途半端なものにしかなりません。
努力を最大限に活かすためには、弱点ではなく強みに焦点を当て、ありったけの時間と労力を注ぎ込んだ方が効率がいいのです。
5. 最短で結果を出すため
自分の強みがわかれば、自然と働き方にも工夫が生まれます。
「人と差をつけることができるポイントはどこか?」
自分の強みを知っていれば、それを常に意識しながら仕事をすることができるのです。
そうすると、同じ仕事を任されたとしても、そこに自分の色を出すことができ、それが自分にしかできない仕事に変わります。
色々と試行錯誤をする中で、自分にしかできない仕事を積み重ね、ある程度働き方のスタイルが確立できるようになると、周囲の人からも信頼されるようになり、重要な仕事を任せてもらえるようになります。
そこからは、結果を出すのは簡単です。
どんどん自分の強みを前面に押し出し、今までやってきたことをただひたすら続けるだけで、質の高い仕事をすることができ、レベルの高い結果を出すことができます。
「自分の強みを活かした仕事のスタイルを確立し、それを周囲に認めてもらう。 」
それが、結果を出すための最短ルートです。
ぼくは新入社員の頃、たとえ上司に批判をされようが自分の働き方を貫きとおしました。
なぜなら、自分の強みを活かした働き方こそが、最善の選択だと信じていたからです。
そのスタイルを続けてきたおかげで、今では会社の売り上げを大きく左右するような商品の開発を任されるまでになりました。
人それぞれ、最適な働き方には違いがあります。
だからこそ、最も自分に適した働き方をできるだけ早く確立する必要があり、そのために自分の強みを知る必要があるのです。
強みを調べる方法
1番いいのは、自分で自分の強みを見つけ出すことです。
ですが、そうは言ってもなかなか自分の力だけで強みを見つけ出すのは難しいのが現状です。
なぜなら、自分では「できて当たり前」だと思っていたことが、実は他人からするとすごいことであったりするからです。
つまり、自分で自覚している強みと、他人から見た強みは必ずしも一致するとは限らないのです。
そのため、ぼくが実際に自分でも気づかないような強みを見つけるために活用したのが「自己分析ツール」です。
ここでは、ぼくが使用した2つの自己分析ツールをご紹介したいと思います。
リクナビのグットポイント診断
これは、無料でできる自己分析ツールですが、無料の割にはかなり本格的で、思った以上に質の高いデータが出てきます。
なぜそこまで質の高いデータが出るのかというと、質問の数が300問近くあり、かなり細かく分析してくれるからです。
「いや多すぎるわ!」って思われそうですが、ぼくは大体20分くらいで終了したので、そこまで身構える必要はありません。
軽い気持ちで受けてみてください。
詳しい診断方法はこちら↓
参考までに、まずはぼくの診断結果をご紹介します。
独創性
「人と同じではつまらない」あなたはいつもそう考えています。あなたはオリジナリティにこだわりをもち、仕事でもプライベートでも自身が納得できるかを重視します。
あなたは、常識にとらわれず広い分野から情報を収集し、興味がある題材が見つかると自分だったらどうするか必ず考えるなど、自身の独創性をより高める努力をし続けます。
周囲の人はあなたのユニークな発想に魅力を感じ、次にあなたが創り出すものを楽しみに待っています。
周囲の人と同じようなアイデアを出したり、他の会社と同じような商品を出しても意味はありません。
この能力は、商品開発する上ではとても大切な能力です。
研究をやっている立場としては、この強みを持つことができて内心少しホッとしています。笑
挑戦心
あなたは理想を追い求めます。常に自身で高い目標を設定し、その目標を達成することにやりがいを感じます。簡単に達成できるような目標や、挑戦しがいのない目標にはあまり興味がありません。
成長したいと強く願うあなたは、人から見れば高すぎると思われるレベルの目標に挑戦し、成果を出してこそ達成感や喜びが得られるのです。
どんな場所でも、まず最初にあなたの出した「成果」が注目されるでしょう。その後、徐々に成果の裏にある挑戦する「姿勢」や目標達成に向けた「努力」に対しても、賞賛や支持の声が贈られるようになります。
この挑戦心も、ぼくの大きな強みの1つです。
少し話はずれるかもしれませんが、上司や先輩と研究内容や実験計画に関してディスカッションをするときには、立場などに臆せず、自分の考えをきちんと伝えることが大切です。
このように、目上の人に挑戦する姿勢は、自分自身が成長するためには絶対に必要な能力です。
この能力のおかげで、ぼくは目上の人に対しても、物怖じせずはっきりと自分の意見をいうことができています。
親密性
あなたは、常に謙虚な気持ちを持って人と接しています。内面についても話せる深い信頼関係を築くことを望んでおり、交際範囲を大きく広げることにはあまり興味がありません。
相手との距離感が重要と考えるあなたは、知り合って間がない相手に対してまずは適度な距離を置いて接し、互いにとって心地よい距離を探りながら丁寧に信頼関係を構築していきます。「控え目・礼儀正しい」など、評価されることも多いでしょう。
多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いあなたですが、深い信頼関係を構築できた相手とは互いの思いや内に秘めたパワーをしっかりと理解しあえているはずです。
研究において、人と円滑なコミュニケーションを取れることはとても大切です。
なぜなら、自分一人の力だけでできることは本当に限られているからです。
1人1人できることは違うからこそ、他の人の手を借りなければいけない部分が必ず出てきます。
大掛かりな実験をやるときほど色んな人の力を借りる必要が出てくるので、この能力もぼくにとっては大きな武器となっています。
感受性
感情が細やかなあなたは、周囲の人の気持ちを思いやりながら行動することができます。ひとりひとりのささいな変化も見逃すことはありません。
鋭い感受性で自然に気づき、彼らにとってできるだけ心地よい状態を創り出そうとします。周囲に対する配慮はもちろん、言葉をかけるタイミングや伝え方のトーンまで、相手に合わせて工夫することができます。
あなたは感受性を日常のあらゆるシーンで活かしているため、周囲の人は円滑な人間関係やスムーズな進行にあなたのきめ細かい配慮があることを実感しています。
う〜ん。
ぼくは、自分がこんなに優しい人間だとは思わないのですが、診断結果はこのようになりました。笑
ただ、確かに観察力には自信があります。
そして、これも研究においては大いに役立つ能力です。
実験をするときには、「いつもと違ったところはないか?」ということを常に頭に置き、わずかな変化も見逃さず突き詰めるような観察力が求められます。
普段から細かくデータを取り、わずかな違いも見逃さないのが、研究者としてのぼくの大きな強みです。
自立
あなたは、何事も自力でやっていこうとする心構えを持っており、常に主体的に行動することができます。また、対立を恐れず、どんな相手に対しても臆せず自分の意見を伝えることができます。自身の軸がしっかりとしており、周囲の意見や状況に簡単に左右されることがありません。
主体的に行動できる人は限られます。解決のために費やせる時間が限られたり、困難な課題に直面するなど難易度が高いほど、あなたの力が必要とされ、周囲から頼りにされることでしょう。
研究者は、大掛かりな実験をするときには大勢で動きますが、基本的には個人で考え動くことが多いです。
つまり、何よりも主体性が求められる仕事なのです。
誰に何をしろと言われなくても「こういう商品を作りたい!」という思いを持って主体的に動くことができるのがいい研究者です。
、、、、なんか、改めてぼくは研究者に向いているなと思いましたw
仕事がんばろー!
この診断を受ける方法は「リクナビNEXT」で無料の会員登録をするだけです。
よかったら試してみてください。
ご覧の通り、無料の割にはわりと質の高い診断結果が返ってきます。
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーは、本に付属している自己分析ツールです。
本自体は2000円するのですが、内容自体も普通に勉強になるので、自己分析もできて本も手に入るのであれば安い方かと思います。
こちらはかなり本格的な診断ツールなので、一度はやっておくことをオススメします。
かなり詳しく自分の強みを分析してくれます。
参考はこちら↓
まとめ
このように、自分の強みを生かすことにはたくさんのメリットがあります。
常に新しいものを生み出し続け、第一線で活躍することが求められる技術者こそ、自分の強みをよく把握しておくべきなのです。
高いモチベーションを保ちながら、他の誰にもできないような結果を残すためにも、自分の強みはよく把握しておきましょう。
参考書籍
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