「iPhoneアプリの開発」と聞くと、一見難しそうなイメージがありますが、実は驚くほど簡単に作製できるものもあるんです。
それが
Hello World!と表示させるだけのアプリ
です。
もうほんとそれだけ。
シンプルすぎてジョブズもびっくり。
しかし、シンプルが故に簡単。(当たり前か)
今回は、そんなアプリの開発法を紹介します。
この記事を読めば、今日からあなたもHello World!を表示させるだけのアプリを開発できるエンジニアの仲間入りです。
やったね!
Hello Worldとは?
「さっきからハローワールドハローワールドゆうてるけど、それなんなん?」って人のために説明します。
Hello Worldは、直訳すると「こんにちは世界」って意味です。
そのまんまでごめんなさい。
この言葉は、これからプログラミングを始める人たちが儀式的に表示させる、いわばプログラミング開始の呪文のようなものです。
これを、コードを書いてコンピュータ上で表示させることによって「やぁ、ぼくは今日からプログラミングの世界に足を踏み入れたよ!こんにちは!ふつつか者だけどよろしくな!」ということを伝えるんです。
ちなみに、Hello Worldしたからといって特に誰も答えてくれるわけではありません。
妙な期待を持って挫折しないように気をつけましょう。
あなたの友達はパソコンです。
それでは早速、アプリの開発にとりかかります。
アプリ開発
このアプリは、慣れてくると5分以内に開発できるようになるので、ぜひ根気強く挑戦してみてください。
プログラミングが難しく感じるのは最初だけです。
一度やり方がわかれば、あとはどんどんスキルが成長していくので、楽しみながらやってみましょう。
プロジェクトの立ち上げ
まずは、プロジェクトを立ち上げます。
Xcodeを起動すると、下のような画面が開くので、そこで「Create a new Xcode project」を選択します。
次に、「Application」を選択します。
「Single View Application」を選択。
アプリ名となる「Product Name」を入力。
この場合は、Hello Worldとつけときます。(名前はなんでも構いません)
「Organization Name」は適当に自分の名前を入れときます。
「Organization Identifier」も適当に。
これでもかというくらい適当に。(ビジネス目的の場合は真剣に)
「Language」は、Swiftを選択します。
「Swiftって何?」って方は、こちらの記事を参考にしてください。
「Devices」は、作製したいアプリによってiPhoneかiPadを選ぶのですが、今回に関しては何でもいいのでUniversalを選択します。
そしたら、右下の「Next」を選択。
保存先を選択します。
今回は、デスクトップに保存しました。
開発開始
アプリの立ち上げが終わったので、いよいよ開発に取りかかります。
立ち上げが終わると、こんな感じの画面になります。
画面の左側に「Main.storyboard」があるので、そちらをクリックします。
そうすると、こんな画面になります。
その右上にある、こういうボタンをクリック。
そうすると、「Simulated Metrics」という項目が右上に出てきます。
そこの、「Size」プルダウンメニューから、「iPhone 4.7-inch」を選択。
そうすると、こんな画面になります。
ここの、赤枠の部分にiPhoneと同様の表示がされるのですが、このままではものっそい見づらいです。
なので、境界を左側に引っ張って画面を広げます。
そうすると下のようになるので、隠れているiPhone画面を左に二本指でスライドさせて引っ張り出してきます。
そうするとこんな感じ。
やっとiPhone画面が見えましたね。
次に、画面右下のパネルから「Label」と表示されているものを探します。(このLabelにHello World!と入力します)
少し下の方にスライドすると「Label」があります。
これを、iPhone画面の方にドラック&ドロップ。
次に、画面右上のパネルから「Label」の内容を「Hello World!」に編集します。
「Label」と書かれた部分を「Hello World!」に変更。
そうすると、iPhone画面の方にこのような表示が。
でも、このままでは何を書いているかよくわかりませんね。
なので、この文字を選択し、領域を広げます。
そうすると、「Hello World!」という文字が見えてきます。
シミュレーターで実行
いよいよシミュレーターを立ち上げ、きちんと「Hello World!」が表示されるか確かめます。
緊張の一瞬ですね。
落ち着け落ち着け。
こちらから、シミュレーターの種類を選びます。
今回は、何となく「iPhone6」を選択。
で、再生ボタンをポチッ!
少し時間はかかりますが、シミュレーターが立ち上がって「Hello World!」が表示されます。
というわけで、これで「Hello World!」を表示するアプリを開発することができました。
これであなたも、プログラマーとして小さくも大きな一歩を踏み出したわけです。
で、だから何?
とか言わないでね。
心折れるから。
これでも一応、立派なアプリです。
シンプル・イズ・ザ・ベスト。
ぜひ友達に自慢しまくりましょう。
そうするともれなく「で、だから何?」と言われるでしょう。
まとめ
ここまでくると気づくかもしれませんが、iPhoneアプリはあまりプログラムコードを書かなくても開発することができるんですよね。
今回に至っては、一度もプログラミングらしいことしてませんからね。
部品を配置して、そこに「Hello World!」と文字を打って終わりです。
同じように、もし他のアプリを開発するにしても、Rubyほどたくさんコードを書く必要はありません。(そもそもRuby自体もコード短いけど)
だから、プログラミング初心者にはiPhoneアプリの開発はオススメです。
簡単に楽しく、プログラミングの基本的な概念を学べるので。
もしこれからプログラミングを始めるなら、ぜひあなたも「Hello World!」と表示させるだけのアプリから開発してみてください。
そしてぼくに、TwitterやFacebookなどで「Hello World!って表示させるアプリ開発できたよ〜!!」ってメッセージを送ってみてください。
そうするともれなく
で、だから何?
と返します。
あなたのご報告、お待ちしております。